初音ミク~無限増殖メディア「音楽の集合知」と「未来の可能性」

3 月 28, 2009 By: isetoru Category: アニメ, アート, 音楽

曲を作って、歌詞を書き、微調整を行う。

それだけで歌を生み出せてしまう「VOCALIDO」(ボーカロイド)ソフト。

録音されたプロの声の断片がデータとして入っており、自由に並べて編集、

歌を制作できます。

もうメジャーになって何年も経ってますが

そのムーブメントがTV特集されていたようなので拾ってみました。

声質や再現世界観からオタク的ジャンルと断じられる可能性もあるんですが、

個人的には現在クリエイティブの先端を進んでいて

それらが注ぎ込まれているジャンルだと感じています。

実は音楽の可能性を一番感じるジャンルです。

この技術はまだ出てきたばかり。

誰の声でもこれに適用できるようになったら・・・?

既にプロアマ問わずVJやアニメーター、作詞家に作曲家と

自由勝手に集まってきている状況です。

その状況を軽くまとめたTV朝日の番組。



で。

このボーカロイドの重要性なんですが

作詞、作曲、音声調整。

そこに静止画、動画、3Dで背景を誰かがつける。

それで一つの映像作品が生まれますよね。

ある程度はクオリティのある作家が先頭を引っ張って作品をひねり出す。

そこからです。

一つの作品が出来たら、

同人的に他方向に拡大再生産されて無限増殖していく。

いくつかのフェイズがあると思いますが、個人的には大まかには

3つかなと思ってます。

1.音楽ジャンルの変更
(クラシック風にしたら?ミニマルテクノにしたら?といった別の切り口提示、
他の人の得意ジャンルへの移転チャレンジ

2.テーマ・世界観の変更(ここはかなり複雑多岐)
こんな絵柄の背景にしたら?こんな歌詞に差し替えたら?
下らない内容にしてみたら?泣ける内容にしてみたら?
アンサーソングを作ってみたら?別の声で再現したら?
合唱にしたら?3D背景にしたら?紙芝居風にしたら?
昭和の風味を出したら?

3.言語の変更
英語にしてみたら?ドイツ語にしてみたら?

ホントは2をもっと区分けできるのでしょうが、あくまで歌基本なので

一つにくくりました。

しかしこれぞ

まさに無限増殖。

しかも世界コンテンツです。

そうやって最終的に洗練された先端の作品に人が群がって残る。

それが繰り返されている状況なわけです。

元々チーターマンのムーブメントのように
(注:アメリカの昔のFCクソゲー曲をみんなが「かっこよく」アレンジしまくった、
クラシックからテクノ、ヒップホップなんでも)

みんなで群がって一つのネタを叩いて洗練していく雰囲気、世界が存在してましたが、

ボーカロイドはその最強の媒介となり得るんじゃないかとこの頃(今更(^^;)思います。


商業ラインを無視して自由に制作され、

元々作家も著作権をゆるくとらえ、

自由にいじられてしまう「素材」の状態にある事をよしとしているので

本当に無限増殖しています。

ボーカロイドの曲を全部追っている人は本当のマニアでそう多くはないはずです。

多すぎて不可能に近いはず(笑

仮にニコニコ動画のランキングを24時間監視している人でも

聴ききれないくらい曲(&別バージョン)が生まれてきてしまいます。

映像や声が差し替えられて別物になったりもするわけで・・・。


まだまだ不自然だったり、微調整が難しい場合もあるでしょう。

しかしジャンルが若いので、10年経ったら一体どうなるのか怖いくらいです。

現時点でこんなにクオリティが上がってきていて良いのだろうか。

可能性を模索するチャレンジ作品が大量生産されていて大丈夫なんだろうか。

ご存知の方にとっては当たり前の作品群かも知れませんが・・・。

個人的に特徴的だったり、ムーブメントの可能性が感じられると思う事例を

いくつかピックアップ。

息継ぎ不要で歌い続ける楽曲が作られたり


ボーカロイド男女合成(この作品はKAITOとのツインボーカル)


優れた3D映像をつけられたり

(英語翻訳つき、スペイン語版があるものも結構チラホラ)



ドイツ語でアリアを歌ってたり
(恐らく人間で出来る人間は限られる超高音部の再現


男性ヴォーカルを上に乗せてみたり(上記TV映像に出てくる曲「メルト」の亜種)
ちなみに男女で別の歌詞を同時に歌ってます。やりたい放題(笑


ちょっと変なのとか(笑



ちょっとカワイイ系とか


有名名曲だったり



電子音声っぽいものを有効に使い倒しているものから

普通の楽曲にもって行こうと調整を繰り返しているものまで

ホントに様々です。


はっきり申し上げておきますと、

私はモエもよくわかんないオールドタイプで(笑

ロボットアニメは好きでしたが・・・。

秋葉原はパーツ街の方が良いなと思うような人間だったりします。

でも「みんなの歌」はコミュに入ってるくらい好きなので

3分~5分の曲で新しい世界を見たい願望は常にあります。

そう、

これはみんなの歌的な

「3分間の世界」「5分間の世界」

の大量生産でもあります。

それぞれの曲が世界を持っていて

世界と世界は混じって昇華されていく。

様々な結果が出揃って

色々とコメントを受けて良い物が絞って残っていく。

その結果が大量にネットに並んでいる。

なのでyoutubeやニコニコ動画で手繰り始めると朝になってしまうのですが・・・。

普段は割りと柴犬動画とか一般音楽巡りしてますよ、結構(笑

でもちょっとこのジャンルで掘り進めていけば

何か新しいものに出会えるんじゃないかと感じるんですよね。

このジャンルは太い将来が存在してるんじゃないでしょうか。

商業ベースで儲けようとして

マズイカタチで押さえつけなければ

どこまでも勝手に自動増殖し、

他の音楽に新しい方向性と色、考え方、テーマを提供してくれるでしょう。

そうそう、

なんでyoutubeのリンクを貼ったのかというと

やはり一人でも多くに伝えたいということ(ニコニコは会員しか見れませんので。)

そして出来ればリンク先でコメント欄の英語を軽く読み流して欲しいからです。

既に世界は日本を楽しんでいる。

そのゲートはどこなのか。

世界はどう感じているのか。

どこまでの感覚は共有されているのか。

感じ方の違いは?

海外からの「味」「切り口」追加のフィードバックは受けられるのか。

・・・

これが本格的に双方向になったらどうなるのだろうか・・・

色々と考えてしまいます。

youtubeでこういったコンテンツにどこの国の人がコメントしてるのか?

と片っ端からリンクを開いてどこの国か見たりもしていますが、

アメリカやヨーロッパメインでありつつも、

南米、アフリカ、アジア。

どこの国の人もどうやらパラパラと楽しんでるようです。


私もいずれ作った曲に歌乗せてみたいですね。

映像も良いね。

でもそこから叩かれて、作品が自動で成長していく様を見てみたい。

そんな「素材」を作れるようになってみたい願望はちょびっと持ってます。

他のボーカロイドも多数生まれてきていて

それぞれ独自の世界観の曲、声質に合った楽曲が提供されて

組み合わせが盛んに行われています。

そう

初音ミク、ボーカロイドのムーブメントは

「音楽の集合知」

をじわじわと実現中です。


おまけ 上に出てきた曲の人声合唱バージョン


_
★ブログランキング参加してます!!たまに↓をクリックしてもらえると嬉しいです(^^b




スポンサード リンク